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高齢化がますます進む今の社会、高齢者の“足”が深刻な問題になってきています。
年齢を重ねると、判断力や反応速度が衰え、自動車の運転に支障が出てきます。
しかし、肉体は、病気がちになり、病院へ行く回数は増えがちです。
そんな中、無理をして自家用車を運転しているうちに、事故を起こしてしまい、自分だけでなく周囲の人をも巻き込んで、悲惨な事態を招いてしまうというニュースも、たびたび耳にします。
だからこそ公共交通機関が重要なのですが、地方であればあるほど、電車もバスもない、という地域が多いのも現実です。
そこで注目されているのが、介護タクシー、福祉タクシーです。
一般のタクシーと異なり、専用車両を用意することで、車イスのままや、ベッドのままで乗り込むことができるようになります。
ストレッチャーを載せている車であれば、起き上がるのが困難な方でも利用できます。
また、介護保険を使えたり、自治体による支援を受けられたり、というメリットもありますので、一般のタクシーよりも安価に使えます。
このように、高齢者だけでなく、身体に障がいを抱える方にとっても、重要な交通手段です。
ところがこの介護タクシー、その絶対数が足りていないのが現実です。
政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される平成32年（2020）までに28,000台の目標を掲げているのに対し、平成18年時点で全国の台数は9,651台、平成27年3月末の集計状況では14,415台。国が推進して10年経っても、増加数は4,764台にとどまっており、３年後までにさらに14,000台増加させるという目標達成は極めて厳しい状況になっています。
富山県でも、福祉タクシー総事業者数の78%が、平地の富山市・高岡市・射水市（面積で37%、人口で64%を占める）に集中しており、他の63%の地域にはごくわずかしかありません。16%の面積を占める南砺市や、10%の黒部市、7%の立山町（県内市町村別面積の2位、3位、4位）には、何と１つもないという状態です（平成29年5月現在。iタウンページの情報による）。
【富山県の福祉タクシー分布図】
（丸数字は事業者数。塗りつぶした地域には、１つもない。中心部の富山市でも、南半分にはゼロ）
このため、特に朝の通院時には、利用者が集中するため、予約が取れない地域もあります。
今、介護・福祉タクシーの増加が求められています。
ただし、事業を始めるには、
「一般乗用旅客自動車運送事業（福祉輸送事業限定）」
の経営許可が必要です。
そしてもちろん、福祉車両を用意しなければなりません。
さらに、自動車業界、福祉業界、双方の情報を適確にキャッチしなければ、開業はしたものの赤字ばかりという状態になりかねません。
そこで、介護・福祉タクシーの事業を始め、より多くの人の助けになりたい、という方のために、開業支援セットを用意いたしました。
福祉分野に造詣が深く、福祉車両の取り扱いのプロフェッショナルと提携し、開業手続きから自動車の準備、開業後の営業支援まで、ワンストップで支援いたします。
近い将来、介護・福祉タクシーを利用しやすくするための、配車センターの設立も準備中です。
介護タクシー、福祉タクシーの事業に関心のある方は、ご連絡くださいませ。
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